第7章 応用言語社会学

 応用言語社会学は,言語社会学を豊かにし,社会における言語問題の解決をたすけることを目的とする。近年の言語学は,文字を持たない人々のために文字体系をつくることに関心を傾け,これは世界に対する言語学の貢献である。言語学者や,あるいは他分野の専門家は,どれとどの言語に共通の文字体系を与えられるほど関連しているかを判断する。文字体系の構築は外部からの政治的および経済的支配の産物でないとしても,必然的に文化的接触の産物である。文字体系の構築は冷静に見られることが特に少なく,それが土着の網により受け入れ,普及することは,必然的に集団に対する忠誠および集団の同一性を意味するのである。

 応用言語学の最も顕著な分野は,おそらく言語計画に関するものであろう。言語計画の研究は,社会的言語問題の解決を見出そうとする組織的な努力による。応用言語社会学の最も必要な領域の一つは,言語政策の定式化あるいは評価にかかわる教育問題である。(SS)