2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ロラン・ガジョ先生講演会(南山大学)

ロラン・ガジョ先生講演会(南山大学)

マイク・バイラム講演会「外国語教育の目的とアプローチ:『普遍主義』或いは『個別主義』か?」

バイラム・マイク 外国語教育の目的とアプローチ:『普遍主義』或いは『個別主義』か?日時: 6月28日(火)講演・質疑応答:19:00-21:00 (受付開始:18:00より) 場所: 総合生涯学習センター大阪駅前第2ビル5階 (大阪市北区梅田1-2-2-500 http://www.osaka…

第三章「かくれた規準」

本章は,主として名詞に付けられた名称を中心に考えた前章に引き続いて,ことばとものの関係を,事物のもっている性質や特徴を表す形容詞の問題から取り上げる。 著者は,形容詞の中から「遠い・近い,長い・短い,大きい・小さい,高い・低い」など対をなし…

第五章 事実に意味を与える価値について

この章では,文化によって事実とその意味がいかに異なるかが論じられ,そこからさらに日本人が安易に西洋的価値基準をあたかも普遍的な尺度であるかのように錯覚して使用していることが指摘される。 イギリス文化においては犬は「完全に人間支配下に位置する…

第四章「ことばの意味,ことばの定義」

ことばの成立要件は,第一に,ことばは音としての一定の形態を持っていること,第二に,ことばには内容(意味)があることである。しかし従来の構造言語学においては,ことばの内容についての議論が不十分であった。ことばの意味とは,私たちがある音声形態…

第5章 社会的二言語使用: 安定したものと過渡的なもの

二言語併存(diglossia)とは,社会内部のコミュニケーションのために二つ(もしくはそれ以上)の言語/変種を認める状態をさす。著者は以前より,二言語併存を複合的もしくは並列的な二言語使用のごとき心理学的考察に結びつけようとしており,この章におい…

第四章 社会の文化と言語目録の範囲

非連続的な住民は,しばしば言語体系に音韻的・形態論的な差をもつ。一方,同一地域(coterritorial)にある言語と行動[様式]の変異もある。この場合,距離がその変異の要因ではないので,文化的社会的要因を考慮しなくてはならない。 言語の変異に関する研究…

韓国語版『ヨーロッパ言語共通参照枠』

韓国語版『ヨーロッパ言語共通参照枠』 訳者 序文(RM訳)韓国ドイツ語教育学会 企画叢書刊行委員会 諸先生方のご尽力により、二年半にわたる翻訳作業を終え、本書を出すことができ嬉しく思います。「言語学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照基準」…

第九章 場面—文化を構成するブロック,第十章 行動連鎖

第九章 場面—文化を構成するブロック 場面的枠組は,一つの完結したまとまりとして分析し,教え,伝達し,後世に残すことのできる,文化の最小かつ明確な単位であり,未知の文化を理解するのに役に立つ分析単位でもある。外国語教育における場面的アプローチ…