2010-01-01から1年間の記事一覧

京大、5年一貫・全寮制の大学院 リーダー育成 専門以外に8分野の

京大、5年一貫・全寮制の大学院 リーダー育成 専門以外に8分野の教養、2カ国語習得 2010/12/27 2:00日本経済新聞 電子版 京都大学は26日、5年一貫教育を施す全寮制の「学寮型大学院」を新設する方針を固めた。専門性に加えて幅広い教養を備え、企業や官…

本章では、言語維持の諸要因と言語崩壊に抗する戦いについて述べている。経済的・社会的・政治的次元で周辺化された話し手の言語は、多くの場合捨てられる。しかし自らの言語と文化に対しての自尊心は、言語を崩壊に導く力とは正反対に働くとして、オースト…

第五章 死語とは何か

死語とは、話し手がいなくなった言語、または現在の文化の中にほとんど生きた痕跡を残していない言語である。この定義に従って、様々な言語を検証する。ラテン語の死の歴史には、ローマ帝国とキリスト教が深くかかわっている。ローマ帝国の衰退にともなって…

著者は本章の冒頭で世界では現在いくつかの言語が話されているかを説明した。統一の判別法がないため、1990年代初期何人の言語学者があげた数によると、地球上には現在4500から6000ぐらいの言語が話されている。著者はまた本章において、「危機に瀕した言語…

第六章 言語の消滅の道初めに、消滅言語の定義を明らかにした。消滅言語は、母語としての言語能力が完全に消え去った共同体の言語と定義される。 次に、言語消滅の諸段階についていくつかの視点で言語消滅の現象が論じられた。まず、通常の世代間伝授の不足…

大学のグローバル化と複言語主義

大学のグローバル化と複言語主義というテーマのシンポジウム1を始めます。司会を務めます,京都大学人間・環境学研究科の西山教行と申します。グローバル化の動きは政治経済のとどまらず,文化や教育の分野にも及んでおり,大学もこの流れを無視することはで…

明治大学大学院文学研究科就職キャリア支援講演会

明治大学大学院文学研究科就職キャリア支援講演会日時:2010年12月11日(土) 午後3時00分〜午後5時00分(予定) 場所:駿河台校舎 リバティタワー15階 1154教室 進行:文学研究科長 合田 正人 教授 講演者①:別 府 昭 郎 氏 (明治大学…

Présentation de M. Legendre (le 6 nov. 2010)

J'ai le grand plaisir de vous présenter M. Jacques Legendre, sénateur, président de la Commission de la culture, de l'éducation et de la communication au Sénat de la République française, et secrétaire général de l'Assemblée parlementaire …

日本語教育国際シンポジウム 「JLC日本語スタンダーズの今後の展望」

教育GP「世界的基準となる日本語スタンダーズの構築」主催 日本語教育国際シンポジウム 「JLC日本語スタンダーズの今後の展望」 ・日時:2010年11月27日(土)10:00〜17:00 ・場所:東京外国語大学留学生日本語教育センター1階 さくらホール 10:00 開会 挨…

日本言語政策学会 2010年度 関東地区特別大会

日本言語政策学会 2010年度 関東地区特別大会 日時 : 2010年11月27日(土) 12:00-17:00 場所 : 國學院大學 渋谷キャンパス 常盤松ホール(学術メディアセンター1階) 大会プログラム テーマ : 国家戦略と多様性 −多言語多文化共生社会と日本− 12:00 開場・受…

第4章 認識論上の難問

この章では、二種類の理論的コーパスが紹介された。一つは「多文化的認識論」という多文化主義の理論的コーパスであり、もう一つは「単一文化的認識論」という多文化的認識論の対極としての理論的集合である。 多文化認識論の立場は,最初1920年代に行われた…

第二章 多文化主義論争

本章では、多文化主義の解釈と、多文化主義の葛藤について述べている。 多文化主義の政治的解釈によると、分析対象は国民国家内においてマイノリティが特別な行政上の権利と政治的権利を獲得しようとして掲げる権利要求となっている。一方文化主義的解釈は文…

第一章

第一章 多文化主義の歴史的起源と現在の枠組み(p.10~) 本章では、合衆国における多文化主義の歴史的文化的起源とその特殊性を記述し、多文化主義がどのような社会経済的、政治的枠組みの中で展開しているかを描写した。 まず、多文化主義が提起する重要な…

『歐洲共同語文參考架構』

『歐洲共同語文參考架構』= The common European framework of reference for languages:learning,teaching,assessment http://allbest.org

第13章。第14章

第13章 皇民化対優生学 日韓併合後、優生学や人種思想による混血問題の提言には二つの流れがあった。一つは海野幸徳に代表される雑種強勢論である。「優等人種の純血維持は大事だが、近親結婚ばかりでは形質の劣化や適応力の低下をまねいてしまうから、異民…

第一部第一章

序文の最後の段落によれば,本書は、以下の三点を読者に伝えている。1、言語は人間の文化の中で、おそらく最も生命力にあふれるものだということ。2、言語は死にゆくものであり、人々がその保持のためにたたかわなければ、驚くべき規模で死んでいくというこ…

第17章,結論

第17章 神話の定着(p.339~)日本は敗戦により、国内の異民族を論じる枠組みを喪失した。その後国内では、単一民族の平和国家を主張する論者が台頭する。 津田左右吉や和辻哲郎らにより、「日本の国家は日本民族と称し得られる一つの民族によって形作られた…

英独仏合同シンポジウム「CEFRの日本への文脈化を考える」

英独仏合同シンポジウム日本独文学会ドイツ語教育部会 日本フランス語教育学会 大学英語教育学会「CEFRの日本への文脈化を考える」会場:早稲田大学 11号館 4階大会議室 日時:8月20日 時程:13:00 開場 13:30-14:30 David Newby氏講演 14:45-16:15 シンポ…

POLITIQUES LINGUISTIQUES EN EUROPE : LA QUESTION DU CADRE EUROPÉEN COMMUN DE RÉFÉRENCE POUR LES LANGUES (CECRL)

Université de StrasbourgGROUPE D’ÉTUDE SUR LE PLURILINGUISME EUROPÉEN GEPE/ EA 1339 LiLPa JOURNÉE D’ETUDE DU 15 JUIN 2010POLITIQUES LINGUISTIQUES EN EUROPE : LA QUESTION DU CADRE EUROPÉEN COMMUN DE RÉFÉRENCE POUR LES LANGUES (CECRL)9h00 Bi…

日本言語政策学会 第12回大会「多文化・多言語社会の到来—多言語教育の回避?」—国家戦略としての言語政策を考える(2)—

日 時 2010 年6 月19 日(土)13:00〜17:30、6 月20 日(日)10:00〜17:00 会 場 関西大学千里山キャンパス(大阪府吹田市) 参加費 会員無料、非会員 3,000 円(非会員の大学院生 1,500 円) 予稿集代 500 円6 月19 日(土)12:00〜 受付開始 尚文館1 …

ましこ・ひでのり(2010) 『知の政治経済学 あたらしい知識社会学のための序説』

ましこ・ひでのり(2010) 『知の政治経済学 あたらしい知識社会学のための序説』 三元社●本体3600円+税,408ページ/ISBN978-4-88303-266-2 疑似科学を動員した知的支配の政治経済学的構造を、社会言語学・障害学等をもとに論じる「あたらしい知識社会学」…

2ème Congrès Régional Asie-Pacifique C.A.P. – F.I.P.F. 02 décembre – 06 décembre 2010 Sydney, Australie Le français et la diversité francophone en Asie-Pacifique

COMMUNIQUÉ DE PRESSE Commission Asie Pacifique F.I.P.F. F.A.T.F.A - Australie Sous l’égide de la Commission Asie-Pacifique de la Fédération Internationale des Professeurs de Français, ce congrès qui se tiendra à l’Université de Sydney est …

第5章,第6章

第5章(p. 87~) 当時、日本人と朝鮮人の祖先は同じであるとする「日鮮同祖論」や、新井白石が「我国の先は馬韓に出し事」と述べたように、列島の住人が朝鮮半島からやってきた者の子孫だとする説が盛んに唱えられた。明治期には近代歴史学の文脈にのっとっ…

高橋 秀彰 (2019)『ドイツ語圏の言語政策-ヨーロッパの多言語主義と英語普及のはざまで-』

高橋 秀彰 (2019)『ドイツ語圏の言語政策-ヨーロッパの多言語主義と英語普及のはざまで-』関西大学出版部,282頁(ご恵贈ありがとうございました) 多言語主義のモデルとして挙げられることが多いEU。加盟国の公用語を全てEU公用語とし、効率性より平等の理…

ルイ=ジャン・カルヴェ『言語戦争と言語政策』

ルイ=ジャン・カルヴェ/著 『言語戦争と言語政策』砂野幸稔+今井勉+西山教行+佐野直子+中力えり/訳 三元社 欧米型「多言語主義」があたかもアプリオリに肯定的な価値として称揚される現在、言語について語ることの政治性と世界の多言語性が孕む緊張を…

第3部第1章 検閲と成型

専門言語は,通常言語の変成を通じて生産される。そして、この変成の方向を左右するのは、この言語が生産され、使用される場の構造によって構成された検閲である。言説の聞き手に理解されるかどうかという基準は常にこうした検閲の一例となる。一方、作品に…

フランソワ・エラン, 林 昌宏訳(2008)『移民の時代』

フランソワ・エラン, 林 昌宏訳(2008)『移民の時代』 明石書店移民の時代作者: フランソワエラン,林 昌宏出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2008/09/18メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る

『人種と歴史』第8章〜10章

人種と歴史(8−10章のまとめ)第8章 偶然と文明 民族学は,人類の文明の起源について、人間が雷や森林の火事といった偶然のおかげで、火を知ったというような素朴な見方を持っている。しかし、生産技術といったすべての操作は、その複雑さの故に、偶然の介入…

序章,第1章,第2章

序章(pp.3-15) 1. 問いの設定 現代日本において,日本という国家は「日本人」という純粋な単一民族より構成されてきたことを主張する言説,ないしそれに準拠して社会批判を行う言説が量産されている。しかし,日本という国家は単一民族国家ではないと断言…

第3章,第4章

第3章では、台湾領有後から日韓併合直前までの国体論、同化政策と純血維持などをめぐる論議を検討している。 国体論は、帝国臣民が天皇を祖先とする一大家族であると主張する。こうした論説を帝国の支配的イデオロギーとすることに貢献した国体論者は、加藤…